股関節グループ

股関節唇損傷、股関節インピンジメント症候群

股関節唇損傷、股関節インピンジメント症候群


寛骨臼の縁の部分には関節唇(かんせつしん)というゴムパッキンのようなものが付着していて股関節の安定性の一部を担ってくれています。
この関節唇が傷むと股関節を深く曲げた際に痛みを自覚するようになります。
また、寛骨臼前縁と大腿骨頭の前方部分が衝突する(インピンジメント)してもやはり股関節を深く曲げた際やあぐらをかく際に痛みを自覚することがあります。
これらに対する治療として近年、関節鏡を用いた手術が数多く行われるようになってきました。当院でも股関節鏡を用いて関節唇縫合術や部分切除術、骨軟骨形成術 (骨が出っ張った部分を削る)を行っています。ただし、寛骨臼形成不全や、すでに軟骨が痛み始めている方に対して行った場合の術後の経過不良例の報告がなされており、適応を絞って行っています。
そもそも手術を行わず保存的治療を指導するのみで痛みが治まる方もおられます。また、関節唇損傷として受診される方の中には実は関節外の筋肉が傷んでいるために痛みを感じている方もおられます。
MRIやエコーを用いた注射を行い適切な診断、治療を行います。

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