INTERVIEW
研修者インタビュー
多様な働き方に合わせた柔軟なサポートで、
女性でも安心してキャリアを築けます
落合 舞
2020年入局
整形外科を選んだ理由
整形外科といえば「力仕事が多く、男性が活躍する分野」というイメージがあり、自分が進むとは思っていませんでした。しかし、父が整形外科医だったこともあり、研修医2年目で試しに選択してみたところ、明るく楽しい先生が多く、オンとオフのメリハリがしっかりしている環境に魅力を感じました。さらに、整形外科領域の仕事内容にも興味を持ち、研修を終える頃には「この道に進もう」と決意していました。
福大整形に入局を決めた理由
研修医2年目に整形外科で数か月働いた際、女性医師の先輩方が生き生きと楽しそうに働いている姿を見て、「私もここで働きたい」と思うようになりました。また、医局全体が温かく迎え入れてくれる雰囲気があり、女性医師として安心してキャリアを築けると感じたことが、福岡大学整形外科に入局を決めた理由です。

福大整形での研修はどのようなものでしたか?
実際に働いてみると、同期が多く、お互いに支え合える環境がとても心強かったです。また、上級医の先生方も性別関係なく平等に接してくださり、女性医師として困ったことは特にありませんでした。むしろ、患者さんから「女性の医師がいてくれてよかった」と感謝されることも多く、そのたびにやりがいを感じています。
また、妊娠した際には、当直やオンコールの免除など柔軟な対応をしていただきました。術中透視を避ける配慮をしてもらいながら、大きなお腹で手術にも携わることができ、妊娠中も充実した日々を過ごせました。復帰後も、仕事と家庭の両立が求められる中で、周囲のサポートのおかげで無理なく働くことができています。必要に応じて家庭を優先できる環境が整っており、子どもにも寂しい思いをさせることなく仕事を続けられています。
今後どのような働き方をされたいですか?
まだまだ力不足で、同期や先輩方に助けていただくことも多いですが、女性医師が少ない整形外科だからこそ、女性医師にしかできないことがあると思うので、子育てと仕事を両立しながら、そこで貢献できるよう精進していきたいです。今後、より多くの女性医師が入局し、医局がさらに発展していくことを願っています。

研修医の先生へのメッセージ
「力仕事が不安…」という方も安心してください。整形外科の手術は基本的にチームで行うため、男性陣がサポートしてくれます。福岡大学整形外科では、多様な働き方が認められており、妊娠・出産・育児についても、一人ひとりの状況に応じて柔軟に対応してもらえます。ぜひ一度、見学していただき、医局の雰囲気を直接感じてみてください。一緒に楽しく働きましょう!
活気あふれる雰囲気の中で
整形外科医に不可欠なスキルを幅広く習得できます
田村 一真
2024年入局
整形外科を選んだ理由
私の祖母は長年、変形性膝関節症に悩まされていました。痛みのため歩くことも難しくなっていましたが、手術を受けたことでスムーズに歩けるようになり、その変化に感動している姿を目の当たりにしました。この経験を通じて、治療の成果が目に見える形で実感できる点に魅力を感じ、整形外科を志しました。
福大整形に入局を決めた理由
福岡大学には多くの後期研修医が在籍しており、それぞれの人生プランや希望に応じた研修プログラムが提供されている点に魅力を感じました。また、病院見学の際に活気あふれる雰囲気を肌で感じ、その明るく前向きな空気が自分の性格にも合っていると感じたことが、入局を決める大きな理由となりました。

福大整形での研修はどのようなものでしたか?
福岡大学整形外科では、1年目を大学病院で過ごし、教官の先生方から直接、整形外科医としての基礎を学ぶことができます。診療は各パートごとに教官と後期研修医がチームを組んで行うため、疾患の知識だけでなく、診察方法や周術期管理など、整形外科医に不可欠なスキルを幅広く習得できました。さらに、週に2回、教授を交えた全体カンファレンスが開催され、正確なプレゼンテーション能力を磨く機会も得られます。これにより、2年目以降の研修にも困らない実力を養うことができました。
また、同期全員が大学病院で研修を行うため、親睦を深める機会が多く、非常に充実した1年間を過ごすことができました。この同期との絆は、福岡大学整形外科の大きな魅力の一つだと感じています。
今後どのような働き方をされたいですか?
まずは外傷をはじめとするさまざまな症例を経験し、整形外科医としての実力をさらに磨いていきたいと考えています。そして、患者さんや周囲の方々から信頼される医師を目指し、今後も努力を重ねていきます。

研修医の先生へのメッセージ
私自身、この選択を後悔したことは一度もありません。文章だけでは伝わりにくい部分もあるかと思いますが、実際に見学や説明会に参加していただくことで、より具体的なイメージを持てるはずです。ぜひ気軽に見学にお越しください!
各分野の専門性の高さと、
豊富な臨床データを活かした研究環境により、 実践的なスキルと学術的知識を兼ね備えた 医師を目指せます
吉村 郁弘
2020年入局
福大整形での研修はどのようなものでしたか?
福岡大学医学部整形外科学教室の専門研修プログラムは、小児から高齢者まで幅広い患者を対象としており、外傷疾患、変性疾患、腫瘍性疾患、リウマチ、リハビリテーションなど、整形外科領域全般を網羅しています。研修医は多岐にわたる分野で経験を積むことが可能です。特に福岡大学病院の股関節分野では、保存的治療から人工関節手術、骨切り手術、股関節鏡手術など、多様なアプローチで幅広い診療経験を積むことができます。また、豊富な臨床データが蓄積されているため、研究活動にも適した環境です。私は学会主催の講習会やカダバートレーニングへの参加、学会での発表、英文でのCase ReportやOriginal Articleの執筆を経験し、専門医としての技術と知識を総合的に高めることができました。
福大整形に入局を決めた理由
福岡大学病院を選んだ理由は、各分野の専門性の高さと、豊富な臨床データを活かした研究環境が整っている点です。また、研修先として佐賀県医療センター好生館も選択しました。同院は外傷症例が豊富で、屋根瓦式の指導体制により、段階的に臨床スキルを向上できる点に魅力を感じました。
結果として、福岡大学病院では各分野の専門性を深め、好生館では多様な外傷症例を経験し、整形外科医としての実践力を高めることができました。これらの経験は、自身のスキルと知識の向上に大きく寄与しました。

大学院に進学した理由
大学院進学の目的は、臨床で得た課題を研究により深掘りし、学術的な解決策を提案する力を養うことでした。特に、股関節疾患の学術的発展を目指し、進学を決意しました。
大学院での生活について
大学院生活では、研究に多くの時間を費やし、特に股関節疾患に関する研究に注力しました。その結果、Journal of ArthroplastyにOriginal Articleが掲載され、さらにKey Articleとして表紙に紹介されるという栄誉を得ました。また、在学期間中に日本専門医機構認定整形外科専門医をはじめ、多くの資格を取得しました。一方で、家庭では2人の子どもを育てる父親としての役割を果たし、充実した生活を送ることができています。この経験を通じて、効率的な時間管理と研究への情熱を培うことができたと感じています。

大学院での研究など、今後どのような働き方をされたいですか?
現在の研究テーマは、股関節温存手術における術後予後の改善に関するものです。今後は疾患の病態解明に関する研究を進め、研究成果を臨床に還元することで、患者様のQOL向上に貢献したいと考えています。
研修医の先生へのメッセージ
福岡大学医学部整形外科学教室は、教育・臨床・研究のバランスが取れた環境を提供しています。整形外科領域の専門性を高めたい方にとって、理想的な学びの場です。ぜひ一緒に研鑽を積みましょう。