SPEICIALITY

専門グループ

代表的な疾患

腱板断裂

年齢や外傷に伴って、多くの場合60代以降に発症します。肩の痛みと肩の動きの制限を生じます。断裂部の自然治癒は見込めません。「いわゆる五十肩」と臨床像が似ています。多くの場合、肩が挙上可能です(あがるけど痛い)。MR画像検査で診断可能です。ほとんどの場合、関節鏡視下手術で治療可能です。進行した腱板断裂であっても可能な限り関節鏡視下手術で対応いたします。それでも困難な場合には、リバース型人工肩関節置換術を行っております。

凍結肩(いわゆる五十肩)

はっきりとした原因なく中年期頃に発症します。肩関節内に炎症が生じ、関節容量が減少します。肩の痛みと肩の動きの制限を生じます。MR画像検査で腱板断裂との鑑別が可能です。ほとんどの場合、保存療法で治療可能です。保存療法で治療困難な場合は、関節鏡視下手術で対応いたします。

肩関節不安定症(反復性肩関節脱臼)

ラグビー、アメフト、柔道などのいわゆるコリジョンスポーツと呼ばれる若年スポーツ選手に多い疾患です。脱臼を繰り返すことや脱臼不安感のためにスポーツ活動に支障をきたす場合、手術を行います。ほとんどの場合、関節鏡視下手術で治療可能です。競技特性や病態に応じて、数種類の術式を用意しております。当院では烏口突起移行術も行っております。

変形性肩関節症

多くの場合、高齢者に発症します。肩関節表面の軟骨がすり減ることで、関節内に炎症や変形を生じ、肩の痛みと肩の動きの制限を生じます。保存療法で経過をみる場合もありますが、症状が改善しない場合は人工関節で治療します。腱板の状態によって、解剖型人工肩関節置換術とリバース型人工肩関節置換術の2種類の術式で対応いたします。

上腕骨近位端骨折

多くの場合、高齢者に発症します。ほとんどの場合、保存療法で治療可能です。骨折型や骨折のタイプによって手術療法(骨接合術や人工肩関節置換術など)が必要になります。当院では骨折部が粉砕した症例に対してリバース型人工肩関節置換術を行っております。