専門グループ

福岡大学整形外科では、関節リウマチの診療に長年取り組んでいます。関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、関節の慢性的な炎症により関節の機能障害を引き起こす病気です。関節の痛みや腫れ、こわばりといった症状から、関節変形や機能障害、さらには全身症状まで、多岐にわたる症状が見られます。
当整形外科では、関節リウマチの的確な診断と、患者様の生活の質を最大限に改善するための治療を行っています。近年の関節リウマチ治療の進歩は目覚ましく、生物学的製剤や分子標的治療薬の登場により、関節破壊の進行を劇的に抑制し、寛解を導くことが可能になってきました。当科では、最新のエビデンスに基づいた治療戦略を立て、患者様の状態に合わせて薬物療法を中心とした集学的治療を行っています。
保存的治療で寛解しない症例には、できるだけ侵襲を少なくして回復が得られる方法を採用しています。
肩関節、股関節、膝関節から手指、足指にいたるまで、人工関節置換術や鏡視下滑膜切除術を行っています。また脊椎病変についても、最新の技術を取り入れた手術が施行されており、関節手術と同様に患者満足度の高い優れた臨床成績を得ています。